油は基本的に水よりも比重が軽いので、一緒にしておくと油は水の上に浮かんでいる状態になります。
浮上油回収はそのような特性を利用して行うものであり、飲食店などでもそのような装置は利用されています。
油をそのまま流してしまうと下水道で固まってしまい、流れを悪くする原因となり大雨が降ったときなどに排水がうまくいかないようになるので注意が必要です。
飲食店ではどのようにしているのか、把握しておくことも大切なことになります。
油を使うお店だからこそ排水には気配り
飲食店では提供する料理の種類によっても違ってきますが、一般的なお店では毎日多くの油を使うことになります。
鍋やフライパンなどに付いたもの以外にも、提供した料理の皿などについているものなどたくさんの油が排水として出ていくことになります。
これをそのまま流してしまうと環境にもよくなく、浮上油回収装置を利用してできるだけ排水として流れていかないようにしなければいけません。
飲食店を開くときなどはこのような装置を設置するようになっているので、ある程度の対策はできているものになります。
しかし装置があるからそれでいいというわけでなく、定期的に掃除をする必要がありこれを怠ると配水管の詰まりの原因になるので気をつけなければいけません。
また不要な脂が大量にある場合には直接排水に流すのではなく、固めたり紙などでふき取ったりしてから洗うようにすることが大切です。
油を多く使うからこそ、そのような配慮をすることは非常に大切になります。
お掃除が大変なのは容易に想像できます
飲食店での浮上油回収装置はキッチンの床下にあったり、屋外に設置されていたりします。
これは飲食店ではグリーストラップと呼ばれており、定期的に掃除をしなければいけません。
掃除をする際はグリーストラップの蓋を開けて、表面の汚れを掬い取ります。
表面に浮かんでいるごみが取れたら網があるので、それに引っかかっているごみを撮ることになります。
ここで重要なことはそれで終わりではなく、排水が流れているため全体的に汚れているので洗剤やデッキブラシなどを使用してきれいに掃除することが必要です。
汚れていると底まで見えませんが、掃除をして綺麗にすることでそこまで見えるようになります。
しかしこの装置の部分は排水の汚れが溜まっているので、開ければ悪臭が出てくることがあります。
そのため営業時間中には掃除することができず、営業が終わってから行われることが多いです。
また自分たちの手で行わずに、業者に依頼してきれいにしてもらう場合もありそれはそのお店次第です。